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京都市の山から木が使われるまで木や森のはなし

植える

植林地拵え
木を伐採した跡地には木の苗を植えます。苗を植える前の準備作業として、安全に植林ができるよう、また苗が上手く育つよう、雑草木を刈り払い、整備を行う、地拵えという作業を行います。

育てる

下刈り除伐間伐枝打ち
植林をしたら何もしなくても木材として使える木が生えてくるかというと、そうではありません。
真っすぐで質の良い木に成長させるためには沢山の手間暇が掛かっています。
植えた苗木がまだ小さいうちは、苗木の成長を妨げる雑草木やつる類を除去する「下刈り」や不要な木や生育不良の木を除去する「除伐」といった作業があります。
ある程度木が成長してきた段階では、生育のよくない木を中心に伐採し、樹木の密度を適正に保つ「間伐」という作業も行います。間伐を行うことにより、森に光が上手く入るようになり、木が太く大きく成長できるようになります。
さらに節のない木材を育成するため、一定の高さまでの枝を切り取る「枝打ち」という作業も行います。

伐る①

伐採
人が木の苗を植えて育てる森を人工林といいます。質の良い木に育つよう、下刈りや枝打ちなどの手入れを行い、植えてから40~50年後に伐採ができます。
チェンソーで幹に切り込みを入れ、クサビを打ち込み、安全な方向へ伐倒します。
伐採後、枝を払った丸太を4m程度の長さに玉切りし、山から原木市場に運搬します。
伐採した跡地には、再び木の苗を「植えて、育てて、伐って」を繰り返し、森林を循環させています。

伐る②

高性能林業機械ハーベスタ
従来はチェンソーで行っていた立木の伐倒、枝払い、玉切りの各作業と玉切りした材の集積作業を一貫して行う機械です。

運ぶ

高性能林業機械フォワーダ
ハーベスタやチェンソーで4mの長さに玉切りした木をクレーンで掴み、後ろの荷台に積んで運ぶ機械です。

売る①

原木市場
右京区京北には原木市場があります。
京都市内や周辺地域の山から伐採した丸太をせりにかけて製材業者等へ販売します。収穫シーズンの秋~冬場には、沢山の丸太が原木市場に並びます。

売る②

丸太椪(はい)積
原木市場で丸太に太さ(直径)が表示され積み上げられた様子です。買い方(原木を買う事業者)は、年輪の詰まり方、枝の生えていた跡である節、反りや曲がり等を目利きし、椪(はい)積ごとに買い付けます。

加工する①

製材所
丸太の皮を剥き、必要な形状の木材を切り出します。その後、木材を乾燥させ、反りや割れを防ぎます。乾燥後、建物や家具などの材料として出荷します。

加工する②

建築家具製品
みやこ杣木を活用することが健全な京都市の森づくりにつながります。