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京都市の森林・林業木や森のはなし
山紫水明の京都を支える森林
京都市の市域面積の74%は森林です。
まちの三方を深い山々に囲まれた京都市は、豊かな緑と清らかな水に恵まれた山紫水明の都市景観で国内外の人々を魅了し続けています。
先人たちはこの豊かな森の恵みを受けて日々の暮らしを営むとともに、風情あるまちなみ、祇園祭などの祭祀、茶道などの伝統文化、木工芸などの伝統産業などを育んできました。
京都の森林・林業のいまと木を使うこと
森林は、優れた木材、清らかな水や空気、多様な生き物を育み、地球温暖化を緩和するとともに、土砂災害の防止や美しい景観の形成など、私たちの暮らしを支えています。
林業は、約40~50年という長い年月をかけて「木を伐(き)って、使って、植えて、育てる」という資源の循環を行うことで、災害を防ぎ、美しい水や空気を育む豊かな森林を育んできました。
しかしながら戦後、炭や薪が化石燃料へ代わり、地域産材が外国産材に代わり、森林と人との係わりが希薄になるとともに、手入れの行き届かない森林が増えています。
現在、京都市の森林では樹齢40年を越える使いどきの木が9割以上を占めています。木を建物や家具として使うと、木が吸収した二酸化炭素が炭素として貯蔵されるため、地球温暖化の防止に役立ちます。さらに京都の木を使うことは、京都の林業を応援することにもつながり、京都の森林、ひいては京都のまちを守ることにもつながります。
森林の大切さや木の価値が見直されるいま、身の回りのものを木に変え、木を暮らしに取り入れることをはじめてみませんか。