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京都市の木木や森のはなし
北山杉・北山丸太
「京都府伝統工芸品」「京都市伝統産業品」に指定されている北山丸太。京都市北西部で育てられた北山杉を加工した木材で、全国でも一級品として高く評価されています。
その歴史は古く、室町時代の応永年間(1394-1427)ごろから作り始められたとされ、千利休によって茶の湯文化が完成されると、茶室などの数寄屋建築に用いられるようになりました。
真っ直ぐで節がなく、切断面は真円を描き、緻密で硬い北山丸太は、白く光沢を持つまで磨き上げられます。和風建築の床柱として重用されてきただけでなく、現代建築にもよく調和し、様々な用途で取り入れられています。
詳しくは、北山林業の魅力が詰まった「京都・北山杉 PR BOOK」をご覧ください。
京都市認証木材「みやこ杣木」
京都市では、京都市内の森林から合法に伐採された木からできた製材品等を「みやこ杣木」として認証する制度を設け、木の地産地消を進めています。みやこ杣木を活用することが健全な京都の森づくりにつながります。
■杣木とは
杣山(そまやま:材木用の樹木の茂った山)から伐り出した材木という意味です。日本には、律令時代から“何々杣”の名称をもって呼ばれた地域があり、王宮や都、貴族、社寺等の建築用材の供給地でした。著名な杣の大部分は、中世以前からの都である京都や奈良を中心に、その周辺の山間部に存在していたと言われており、京都では、桂川上流の「山国杣(庄)」(現右京区京北地域の山国地区、黒田地区)やその枝郷「大布施杣」(現左京区花背)などがよく知られています。「みやこ杣木」は、京の都の造営にも大きく寄与した、京の杣山の木材を現代の皆さんに使っていただきたいという思いが込められています。