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【木育部会】「セーザイゲーム」を体験しました。

2026年9月8日

木育部会の活動として、株式会社紅中の皆様の全面的なご協力のもと、「セーザイゲーム」の体験会を開催しました。

木の温もりを感じるこだわりの会場

今回の会場となったのは、築年数の経った町家をリノベーションした「Gallery紅中」です。1階は展示会やポップアップストアなどに利用される貸しスペースのギャラリーとなっており、2階がオフィスになっています。

大黒柱などの古民家の良さを残しつつ、社員の方々が自ら壁の漆喰を塗るなど、自分たちが使う建物への愛着が詰まった空間です。床や階段には九州の杉や檜がふんだんに使われており、木の経年変化や割れなども含めて「本物の木」の良さを体感できるショールームのような役割も果たしています。木に囲まれたオフィスは、社員の方々の生産性向上やエンゲージメントの向上にも繋がっているのではないでしょうか。

林業・製材業を楽しく学ぶ「セーザイゲーム」

今回のメインイベントである「セーザイゲーム」は、製材所の社長となって製材所経営を疑似体験できるゲームです。森で育った木がどのようにして私たちの手元に届くのかを学ぶことができます。

ゲームでは、原木市場での「目利き」と「セリ」、そして用途に合わせた「木取り(製材)」を行います。丸太のサイズ(24cm、30cm、40cm)や品質ランク(S、A、B)があり、小口や表面の画像から「節(ふし)があるかどうか」などを見極めます。無節の美しい木材は高く売れるため、枝打ちなど何十年も前から手入れをしてくれている林業の皆さんの苦労もゲームを通じて実感することができます。

各チームの戦略が光る白熱のセリと木取り

参加者は5つのチームに分かれ、資金をもとにセリに参加しました。競り落とした丸太のカードを使って木取りのパズルを行い、それを販売して売上を競います。

「安くて手頃な丸太をどんどん仕入れて数をこなす」「高くても高品質なSランクの丸太を狙って大きく稼ぐ」など、チームごとに全く異なる戦略が立てられ、セリは大いに盛り上がりました。木取りの作業でも、「どこに柱の部材を配置すれば一番利益が出るか」と頭を悩ませる姿が見られました。

参加者からは、ゲームとしての純粋な楽しさに加え、木材の価値判断の難しさや、実際の製材業のリアルな側面について多様な感想が寄せられました。

頭を使う戦略ゲームとしての楽しさと苦戦

参加者からは「とても頭を使ってとても楽しかった」という声が上がりました。各チームはそれぞれ異なる戦略で挑みましたが、「安くて手頃な丸太を早く取る」戦略から途中で「高品質なSランク狙い」に変更したものの競り負けてしまったチームや、セリで買うタイミングを見失って悩んでしまったチームなど、戦略の難しさに直面していました。また、木取り(パズル)のルールを間違えてやり直すといった失敗談も語られ、ゲーム自体が大いに盛り上がりました。

原木の「目利き」の難しさと探求心

品質を見極める難しさについて、「Sランクだと思って高く買ったものが実はBランクだった」というリアルな失敗談が寄せられました。「見た目が綺麗なのになぜ評価が違うのか」という疑問から、「もう少し見極められるようになりたい」と、木材の価値基準についてさらに深く知りたいという意欲的な感想も挙がっています。

業界関係者も唸る製材プロセスのリアルさ

普段の業務で木材に関わる参加者にとっても、多くの気づきがありました。

製材工場に関わる参加者は、「よくある部材を取ろうと思っても、実際には(丸太から)全部は取れない」と、思い通りにはいかない木取りの難しさを実感しつつ楽しんでいました。

不動産業界の参加者は、「普段は完成した木材しか見ないが、(原木の買い付けや製材が)リアルにどのように行われているのかを感じられた」と語り、木材が流通するプロセスを疑似体験できたことに感銘を受けていました。

おわりに ゲームを通して、木を育てる人、切る人、加工する人の様々な思いや苦労に触れ、京都の森と私たちの暮らしがどのようにつながっているのかを楽しく学ぶことができました。ご協力いただいた株式会社紅中様、そしてご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。