
落ち葉をきっかけに森の木や森の生き物のこと学べる講座・ワークショップなどを行う「落ち葉探偵」。
子どもから大人までが自然観察を通じて森や自然への関心を高められるような創意工夫を凝らした企画を行っています。
今回は落ち葉探偵のメンバー、松田さんに落ち葉探偵の活動についてお話を伺いました。
■落ち葉から腐葉土へ
落ち葉探偵は、京の杜(もり)プロジェクトという、まち中で発生した落ち葉を堆肥化して土作りを行う活動と連携して取り組んでいます。できた土(腐葉土)から苗木や野菜、草花を育てることで緑豊かなまちになればと、京都市内の学校や寺社仏閣など約100ヶ所で実施しています。
このプロジェクトでは“タヒロン”という、バケツ型のメッシュ容器へ落ち葉を詰めて野外に設置。少しの世話を行うだけで、約10ヶ月後には完熟した腐葉土ができあがるため、誰でも簡単に取り組むことができます。では、なぜ落ち葉を容器に詰めて放置しているだけで腐葉土へ変身してしまうのでしょうか?ここに注目したことから、落ち葉探偵の活動が始まりました。


■足の下には8万匹の土壌生物!?
その答えは「土壌生物」。地表に住み分解者と呼ばれる土壌生物(微生物、昆虫、小型動物)や菌類の働きによって落ち葉は時間を掛けて腐葉土となっていきます。森に足を踏み入れた時、靴の下にはなんと、8万匹もの多種多様な土壌生物が活動しているというから驚きです。
身近な森林の利活用について考える時、真っ先に目が向くのは樹木です。けれども樹木が落とした枝葉は土壌生物の働きで土へと分解され、再び植物の栄養素として取り込まれていくという、森林の生態系を知ることが大切だと感じました。ほぼ目に入らない存在でありながら、重要な役割を果たす土壌生物たちのミクロな世界を入口に、森の価値を考えることができれば面白いはず。落ち葉~土壌生物を観察するワークショップ「キミもおちばの探検隊」が完成しました。


■探偵気分でつちもん探しへ
土壌生物の代表格はミミズ、アリ、ダンゴムシ、ムカデ、ヤスデ、カメムシ、ダニ・・・。もし部屋で見かけたら、追い出したくなるような虫たちです。それらを「つちもん」と呼び、愛着が沸くようにそれぞれの虫へニックネームを付けて、特徴を紹介した「つちもんカード」を作りました。ワークショップでは、探偵になりきって自然観察ができるよう、発見を書き留める探偵手帳や虫メガネ、つちもんカードを手に、自然観察の先生と一緒に森へ入ります。自分のお気に入りの葉っぱや木の実を見つけることから始まり、次第につちもん探しへと観察を深めていき、森歩きを楽しみながら植物や土壌生物の役割を学ぶことができます。子ども対象のワークショップではありますが、親子で夢中になってつちもんを探す姿があちこちに見られます。


■家庭でも土壌生物の存在を身近に
森の木や生きもの達と生活を共にすることは、あなたの生活を、より豊かにする。これは落ち葉探偵のキャッチコピー。野外だけでなく、家庭内でも土壌生物の存在を感じてもらえるよう実践型の「はじめてのコンポスト講座」を行っています。落ち葉やミミズ、ペレットなど多様なコンポストを学んだ後、フェルトバッグ型のコンポストキットを使用し、家庭や職場で即実現可能な生ごみの堆肥化方法を学べる講座です。
今後も、つちもん探しから森の生態系を学ぶきっかけとなるような自然観察ワークショップを広げていきたいと思っています。遠回りかもしれませんが、森の循環ってすごいな、大切にしないとな、と素直に思うことから、森林資源の価値を高めることへ繋がっていけばと願っています。
落ち葉探偵 https://otibatantei.studio.site/
落ち葉探偵Instagram https://www.instagram.com/otiba_tantei/


