木と暮らすデザイン
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京都の林業

まちの三方を深い山々に囲まれた京都市は、豊かな緑と清らかな水に恵まれた山紫水明の都市景観で国内外の人々を魅了し続けています。

先人たちはこの豊かな森の恵みを受けて日々の暮らしを営むとともに、
風情あるまちなみ、祭祀、伝統文化、伝統産業などを育んできました。

戦後、人々は自分たちの未来の資源として人工林を作りました。
人の手によって生みだされた人工林は人の手による管理が不可欠です。
林業は長い年月をかけて木を伐り、使い、植えて育てるという資源の循環を行うことで、災害を防ぎ、美しい水や空気を育む豊かな森を育んできたのです。

林業家
林業家

京都市内における林業家の数は約280人(平成27年国勢調査より)。市域の約75パーセントが森林であることを考えると非常に少ない人数であることがわかります。
その仕事は木を育て、伐り、販売すること。1年を大まかに見ると、1月から3月までの冬の期間に「地拵え」という整地作業を行い、春4月から5月に植栽、夏になって下草がしげるころになるとそれらを刈る「下刈り作業」を行います。9月に入ると木のメンテナンス。枝打ちや間伐などを行い、太く真っ直ぐに木が育つよう気を配ります。
木は植えてから40~50年以上育てます。この仕事のスパンの長さが林業の特徴のひとつ。自分の植えた木は次世代の林業家へと受け継がれていくのです。

北山丸太
材質が緻密で木肌が滑らかで光沢が特徴

材質が緻密で木肌が滑らかで光沢が特徴

出荷を待つ北山丸太

出荷を待つ北山丸太

北山丸太

「京都府伝統工芸品」「京都市伝統産業品」に指定されている北山丸太。京都市北西部で育てられた北山杉を加工した木材で、国内でも一級品として高く評価されています。
その歴史は古く、室町時代の応永年間(1394-1427)ごろから作り始められたとされ、千利休によって茶の湯文化が完成されると、茶室などの数寄屋建築に用いられるようになりました。
真っ直ぐで節がなく、切断面は真円を描き、緻密で硬い北山丸太は、白く光沢を持つまで磨き上げられます。和風建築の床柱として重用されてきただけでなく、現代建築にもよく調和し、様々な用途で取り入れられています。

みやこ杣木(みやこそまぎ)
みやこ杣木

京都市には木材の地産地消を推進すべく、「みやこ杣木」があります。
木材用の木を植えた山「杣山(そまやま)」から切り出した木材を「杣木」といいます。
京都の森林から伐り出した木材を原材料として、登録された事業者のみが加工する製材品や磨丸太、そしてそれらの加工品には、地産地消の証として「みやこ杣木」マークをつけて販売されています。

木を生かした
ライフスタイル

近年では、木の加工技術も進歩し、ぬくもりを感じる木質空間の人気が高まっています。
これまで主軸であった住宅建材としての利用のほか、店舗や公共施設、中低層の木造ビルなども増えてきています。
さらに、地球環境問題への意識の高まりから、再生可能エネルギーとしての木質バイオマス発電の取組も進んでおり、資源の少ない日本にとって、木材が資源として再び注目されています。

京都市の
林業振興への
取組
林業振興への取組

市域面積の多くが森林である京都では、木の可能性に注目しており、木材の様々な活用を進めるとともに、近年は、ドローンや航空測量データの活用や、木の伐採・搬出等を安全かつ効率的に行う高性能林業機械の導入など、林業の新たな時代を切り拓いています。

森林の新しい
活用方法

木を原料とした新しい素材に「セルロースナノファイバー(CNF)」があります。木材の繊維を高度にナノ化(微細化)させたもので、プラスチックやナイロンなど他の素材に混ぜ合わせることで軽量に弾力性を向上させるとともに、強度を高めることができます。すでに、ボールペンのインクやスニーカーのソールなどで実用化されています。また、森林の癒し効果などに注目が高まり、アスレチックやトレイル、キャンプ等、様々な活用が広がっています。
林業だけでなく、教育、保健福祉、観光、先端産業など、森林活用の様々な可能性が広がってきています。